Chihiroblogちひろブログ

3月10日と3.11

2023/03/10 コメント (2)


今日3月10日は金子みすゞさんのご命日です。

 

 

写真の少々年季の入った詩集が、

私が初めて出合ったみすゞさんの詩集「わたしと小鳥とすずと」です。

 

実家の父の本棚に、私が12歳の頃からあったのですが、

並んでいる他の本と一緒に背表紙だけを眺めていて、

「金子みすゞ・・・綺麗な名前だな・・・」という印象で、開くことがありませんでした。

 

高校から寮生活をし、大学で京都へ出て、そのまま作曲家として東京で仕事をし、

気が付けば約15年、実家を離れていましたが、

作曲する中で自分の音楽の方向性を見失い、

3歳から歌とピアノを続けてきた私でしたが、

もう一度人生をやり直そうと帰郷したのが2003年。

 

その年にみすゞさんの詩に出合いました。

 

もう音楽の道を諦めた私に、光が差し込んできました。

「自分が信じてきた音楽を続けていきなさい」と、

そんなメッセージが聞こえて来たように感じました。

みすゞさんの詩に心救われました。

それがちょうど、金子みすゞ生誕100年という大きな節目の年。

自分自身の再生の年だと感じています。

 

あれから、20年。

今年は金子みすゞさんの生誕120年。

金子みすゞ記念館開館20周年でもあります。

この20年、みすゞさんの詩を歌い続けて来られたことに感謝して、

これからもその大切な心のメッセージを伝え続けていこうと誓う

今日のご命日。

 

そして、明日3月11日は東日本大震災の日ですね。

私にとってこの2日間は、思いを馳せる2日間です。

「東日本大震災復興応援ちひろコンサート」を5年間35か所でさせていただき、

応援をしに行った私自身が、人生の学びを沢山いただいたそのご縁。

今もずっと繋がっているこの絆。

コロナ禍にコンサートが9割減った中でも、

気持ちを強くキープ出来たのは、

被災地の方が

「先が見えなくても前へ向いて歩くと決めたんです」と笑顔で仰った、

その言葉の力でした。

 

言葉には大きな力があります。

そして、歌にも大きな力があります。

 

受け止めた心を、

言葉に込めて、

歌い続けていきます。

 

3月10日の金子みすゞさんのご命日と

3月11日の東日本大震災の日によせて。

 

これからも、みんなで

明るいほうへ、明るいほうへ。

 

 

 


コメント

  1. 純子 より:
    ちひろさんのコメントを拝見しながら、この12年間の様々な事を思い出しました。
    何一つ遠い昔にはならない出来事ばかりですが、その思い出の中に「ちひろさんの歌「」との出会いがある事は、本当に有難く幸せな事です。

    コロナは終息とまではいかなくても、確実に世の中は元の生活に戻りつつあるのを感じます。
    ちひろさんのコンサートに、また行ける事を夢見ております。
    (スケジュール表に、7月に福岡市でのコンサートのご予定があるのを見て、心躍っております。)
  2. chihiro より:
    純子さんへ
    嬉しいメッセージありがとうございます!
    そして、いつもいろんなラジオ局へのメッセージも本当に有難うございます。
    今年は、やっと福島にも行けそうですし、そう、福岡でもそう!また行きますよ♪

    この12年、本当に大きくいろんな変動を感じた12年でしたね。
    でも私たち、有難い出会いをいただくことで、前へ歩んでいますね。

    再会、とても楽しみにしています!!              ちひろ

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