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3.11の日に「信じることを恐れない強さを」

2026/03/11 コメント (0)

東日本大震災から15年。

震災の翌年から5年間35か所、被災地での「復興応援ちひろコンサート」をしたご縁もあり、

やはり毎年この日は心に深く刻む一日になっています。

 

震災直後から、ACジャパンのCMで一日に何度も流れた、金子みすゞの詩「こだまでしょうか」

 

みすゞさんの詩を歌い語る活動が自身の生業となっている中で、

そのみすゞさんの心が多くの人々の不安や絶望から這い上がる光となることを信じて、

自分に出来ることをしなくてはと思い立ったのが復興応援コンサートでした。

 

宮城県と福島県での、完全ボランティアで行った35か所のコンサートは、

私の人生に大きな影響と学びをいただくものとなりました。

 

車に音響機材や宿泊荷物を積んで片道1,200キロを2日かけて現地へ向かい、

2週間福島県郡山市のホテルに滞在し、そこを拠点に回りました。

南相馬市に移動するときは、道路の至る所がバリケードで封鎖されていて、

無事に辿り着けるのは何時になるんだろうと不安になったことも色褪せない記憶です。

 

少しだけ、復興応援コンサートの時の写真をご紹介したいと思います。

 

 

JR富岡町の駅の向こう、海を背に慰霊碑もありました。

 

 

その富岡町から避難されていた郡山市内にあった仮設住宅でのコンサートでは、

私が富岡をモデルに作詞作曲した歌「桜咲くまち」に合わせてフラダンスの共演もしました。

 

 

複数の小学校でも歌いました。

今、当時の小学生は立派な大人になっているんですよね、年月の流れを実感します。

 

変わり果てた景色を通学路に、学校へ通う児童たち。

コンサートが終わって「お手伝いがしたい」と音響機材を運んでくれた児童たちの姿は、

本当に一生の思い出です。

 

 

ある仮設住宅では、福島県のブランド米「天栄米」と、山口県のわかめふりかけでおむすびを作って、

コンサート後に茶話会を開いたこともありました。

「美味しい、みんなで食べると余計に美味しい」と、笑顔が弾けたひとときに、とても切なくもなるのでした。

 

 

 

金子みすゞさんの一人娘、上村ふさえさんも東京から駆けつけてくださって、

お母さんであるみすゞさんが3歳の時に亡くなり、

それから戦後も生き抜き、苦労の多かったふさえさんの口から出た

「頑張ってください」という言葉は、

本当に力強く、説得力のあるものでした。

被災者の方々の心に、本当に強い光となりました。

 

 

郡山市内の障がい者福祉施設で暮らす方々も、7カ所から集まってくださり、コンサートをしました。

通常のコンサートでは声は出せない、立ち上がれない、身動き取るのも遠慮しなくてはいけない、

その環境でコンサートを聴くことは障がい者の方々にとってとても大変です。

でも、この復興応援コンサートは、声を出してもいい、途中で立ち上がりたくなったら立っていい、

自由に聴いていい、というスタイルにしました。

毎年楽しみにしてくださった皆さん。

日頃の不安を歌で発散させ、

感情をそのまま表してくださった姿には、私も感動しました。

 

 

 

そして、この5年目のコンサートの時に、熊本大分地震が起こりました。

福島県の方から

「これまでちひろさんには、十分に応援していただいた。

もう私たちは、自分たちで立ち上がらなければ。その力をいただきました。

だから、今度は、熊本大分へ行ってあげてください!」

というお声があがりました。

 

私はこの言葉が本当に嬉しかったです。

-自分たちで立ち上がる-

 

被災地の皆さんに、その力が沸き上がるために復興応援コンサートを続けました。

それが言葉となって私の心に返ってきました。

 

あれから15年。

被災地の現状は、場所によって大きな大きな差があります。

それでも、私がこの出会い、被災者の方々から学んだこと

「人と人のふれあいこそ、私たちの一番の幸せだ」

その言葉をずっと心に刻んで、信じることを恐れない強さを分かち合ってきました。

 

福島県郡山市には、私の復興応援コンサートに一区切りをつけた翌年に、

金子みすの詩を学び、年1回ちひろコンサートを開催することを趣旨とした市民団体

「鈴と小鳥の会」が発足され、今もずっと継続してくださり、今年も秋に予定しています。

 

私たちは、思いやりと優しさでこだまし合える生き物。

でもその中に、強さがあってこそ、

大切なことを継続することが出来るのだと思います。

 

故郷の復興の道をずっと力強く歩み続ける被災地の皆さんに負けないくらい、

私も自分に出来る精一杯を頑張ろうと思います。

 

3.11の日に。

 

 

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