chihiro blogちひろブログ
今年度初回のNHKラジオYAMAGUTIC
2020/06/29 コメント (0)
レギュラーゲストを務めて3年目となります、
NHK山口放送局から中国地方5県に年6回放送の
「ラジオYAMAGUTIC」。
今年度初回の放送は金子みすゞさんの特集でした!
金子みすゞ記念館館長で童謡詩人の矢崎節夫さんと、
私が福島県の東日本大震災復興応援コンサートをすることになったきっかけの方、
郡山市のフリーアナウンサー・宗方和子さんを電話ゲストに迎えての内容。
アメリカで出版された金子みすゞ絵本の日本語版「こだまでしょうか」を
私が朗読させていただきながら、トークが展開していきました。
新型コロナウイルスの影響により、いろんなことに苦しむ世の中。
いつも以上にみすゞさんの心が響く日々です。
その中で、今問題となっているインターネット上での誹謗中傷の広がり。
そのことについて矢崎先生が鋭いことを仰いました。
「人は敵を作り攻撃することによって、自分に向き合わないようにしている」
仰ったそのままの言葉どおりではないですが、
そのような内容でした。
なるほど。
要は自分から逃げているということなんですね。
もしかすると、そういう時は、
自分自身に憤りやジレンマを感じている心をごまかしているのかもしれません。
生まれてきたこの人生をどう生きるかは、
他人に迷惑をかけていなければ、ルールを犯していなければ、
それは本当にその人の自由です。
でも、せっかくの人生、
みんなが、自分の人生を生きていることが喜びに繋がるように生きて欲しいです。
金子みすゞさんの人生は、決して全てが幸せではなかった。
全てに喜べる人生ではありませんでした。
けれど、彼女は出合った童謡という世界の中で、
大切にしている心を綴り、この世に遺してくれました。
それが今世界中に広がっていることが、
今彼女の魂の喜びになっていることを願います。
今、私たちはその詩から大きな学びを得ています。
みんながみんな、こんな大きな財産を残すことは出来ません。
でも、ほんの小さなかけらでも、
誰かの役に立つ生き方が出来れば、
その小さな喜びは、とても小さな自分のとても大きな財産です。
みんながそれを叶えることが出来る自分らしさを与えられています。
この日のオンエアでは、
また金子みすゞさんから、その詩を発掘した矢崎先生から沢山の学びをいただきました。
宗方さんも、涙を拭いながら(リモート出演で姿を拝見しながらでした)
番組をずっと聴いてくださっていました。
今、私たちは試されている。
これまで培われてきた知恵と、今生み出す新たな知恵を
どう生かして、どう生きるのか。
これを、明るい気持ちでワクワクしながら歩んでいけたら嬉しい。
きっと金子みすゞさんは、優しい笑顔で見守ってくれています。
明るいほうへ!そして、嬉しいほうへ!